007ノータイム・トゥ・ダイを見てきました。
ダニエル・クレイグになってから5作目
インタビューでは15年間の集大成と言っていました。
ダニエル・クレイグによるジェームス・ボンドは常にチャレンジングな作品
そもそも俳優陣のイメージが大きく変わりました。
これまでジェームス・ボンドを演じてきたのは
ショーン・コネリー(初代) | ジョージ・レーゼンビー(2代目) |
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ロジャー・ムーア(3代目) | ティモシー・ダルトン(4代目) |
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ピアーズ・ブロズナン(5代目) | |
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彼らのこれまでの作品では
イアン・フレミングの原作イメージに合わせて髪の色を染めたりしていましたが、
ダニエル・クレイグの6代目ジェームス・ボンドはなんと 金髪・ブルーアイ。
過去作品の常識を覆した新しいジェームス・ボンドの誕生でした。

上司のMもこれまでと違い初めての女性上司となり、 武器開発のエキスパートQといえばおじいさんばかりだったのが大きく若返りました。 秘書のマネペニーも初のアフリカ系女性を配置しました。
とはいえ、ダニエル・クレイグの野性味は 初代ジェームス・ボンドのショーン・コネリーをほうふつとさせるものがあり、 ボンドカーもアストンマーチンのクラシックなフォルムのものが多用され、 初期の007へのリスペクトが感じられました。
ダニエル・クレイグが演じた5作品は以下の通り。
007 カジノ・ロワイヤル(2006)
007 慰めの報酬(2008)
007 スカイフォール(2012)
007 スペクター(2015)
007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)
それまでの007は初代ショーン・コネリー演ずるハードボイルドなボンドから始まって、2代目以降は長らくスパイアクションというヒーロー活劇であったのですが、
ダニエル・クレイグになってからのこれら5作品がジェームス・ボンド・サーガと言ってもいい、まさにジェームス・ボンドの人生を描いた壮大なシリーズであったのでした。
007/ジェームズ・ボンドに関する視聴者の質問に、ダニエル・クレイグが返答 | GQ JAPAN
これ以降はネタバレを含みますので、そのつもりで読み進めてください。
そして、最終5作目となる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」。
前作スペクターのラストでスパイをやめて新しい人生を歩み始めたところから始まります。
平和な毎日を過ごすジェームス・ボンドですが、新しい彼女と愛の巣を作ろうとするにあたり、「カジノロワイヤル」で失った女性との決別を決めるところから始まります。
墓参りに行ったボンドを襲う悪党。襲われた理由を新恋人の裏切りと信じたボンドは彼女と別れてしまいます。
ですが実は彼女には新しい命が。そう、007史上初めてボンドに子供ができるんです。
そして最後、愛する恋人と我が子と知った少女を守るため、敵基地に潜入したボンドは最後には敵をやっつけるのですが、それには大きな代償がついてくるのでした。
壮絶なラストシーンは過去の007にはなかったものです。
途中から「まさか。まさか。」と思い始めたのですが、まさか本当にジェームス・ボンドが死んでしまうとは。
まさに人間ジェームス・ボンドの生涯を描き切ったシリーズとなりました。
これでダニエル・クレイグ演ずる007は死んでしまったわけで、じゃあ007シリーズは終わってしまったのかと心配になりましたが、エンドロールを最後まで見てよかった。最後には
” James Bond will return “ の文字が。
よかった。まだ終わらないんですね。
次のシリーズから誰がジェームス・ボンドを演じることになるのか楽しみになりました。
世間では次の007が誰になるのか予想合戦も始まっているようです。
今シリーズはハードボイルド的要素が強かったので、次シリーズは少しライトな感じのジェームス・ボンドになりそうな予感がします。
さすがに今作のように女性が007という展開はないような気がしますが、スーパーマンの新シリーズがバイセクシャルの設定だといいますから、もしかしたらもしかしてしまうかもしれません。
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