シン・ウルトラマンを観てきました。60年代生まれにおススメ

シン・ウルトラマンポスター写真映画

シン・ウルトラマンを観てきました。

エヴァンゲリオンで有名な庵野秀明総監督の話題の映画でしたし、
劇場には大学生たちのような若者も観に来ていましたから、
若者たちもそれなりに楽しめていたのかなとは思います。

シン・ウルトラマン見てきた写真

[写真]=@daiki

初代ウルトラマンへのオマージュ

ですが、
私たちのような1960年代生まれのオジサンたちが
いちばん楽しめる映画だったかなと思います。

私たちが本当に小学生になるかならないかの幼少期、
毎週ドキドキ・ワクワクしながらテレビにかじりついていた
あの感動を味わえるのは私たちだけだったでしょう。

最初の最初のシーンから、あれですよ。
もうたまらん。
初代ウルトラマンはあれでなくちゃ。

ほぼすべてのシーンが
私たちが子供の頃観たウルトラマンへのオマージュであふれてる。
私たちの期待を裏切るような変な改変をしていない。
それでいて新しい

製作チームのウルトラマンへの愛があふれてますね。

もう60歳になろうかというオジサンが
真面目に映画館でウルトラマンを観ているって構図、
客観的にはかなり笑えると思うのですが、
それを置いても楽しい映画でした。

感想(ネタバレあり)

さてここからはネタバレが含まれますので
観ていない人はどうぞ鑑賞後に読んでください。

ウルトラマンっていうのは
それ以前に放送されていた「ウルトラQ」からの流れです。
だからタイトルバックは最初は「ウルトラQ」。
怪しい音楽と共にタイトルが出てきます。
それがバーンと割れて「ウルトラマン」のタイトルが出てくる。

今回の「シン・ウルトラマン」では
さすがに「ウルトラQ」でこそありませんが、
懐かしのあの音楽と共に「シン・ゴジラ」タイトルが出てきて
バーンと割れて「シン・ウルトラマン」のタイトル。

しかも「空想特撮映画」ってちゃんと書いてくれている♪

で、ストーリーの導入部は
ウルトラQをしっかり再現してくれて
本編へとつなげています。

だた、テロップだけでテンポよく進めてくれちゃっているので
映画館の大画面では
文字を読み切れないうちに次のシーンに進んでしまうため、
1度観ただけではわかりにくいかなと思いました。

これは全編を通して言えることですけど、
多くの情報を詰め込んでいるせいか、説明的なセリフが多い

よく理解できないままテンポよくストーリーが進んでいくので
かなり集中力が必要です。

最後のゾーフィとの会話シーンでも
もう少し会話のセリフとセリフの間に
「間」があったほうが理解しやすかったかなと思いました。

若者ならあのテンポでもついていけるのかもしれませんがね(苦笑)
60手前のオジサンにはちょっと展開が早すぎました。

とはいえ楽しい映画だったのは間違いない。

カラータイマーがない代わりに
身体の色が変わったりは、変更が加えられてましたが、
むしろ科学の発達した宇宙人ならこうだろうなという納得感がありました。

科特隊(科学特捜隊)あらため「禍特対」の胸のバッジも
流星マークを踏襲していていいデザインです。

当時は胸のバッジが通信機になっていて、あれがあこがれだったのですが、
現代はケータイ・スマホがあたりまえにありますからね。

出動シーンには「科特隊のテーマ」がしっかり使われてました。

昔の科特隊には戦闘用ジェットが配備されていましたが、
そこはリアルに米軍のステルス戦闘機による爆撃。

主人公がウルトラマンと一体化した直後の会話では
群れで生きる地球人と合理性で生きる宇宙人との違いが
表現されていました。

ゼットンが宇宙怪獣でなく装置だという展開は読めませんでしたね。

あまりにゼットンの力が強大すぎて
地球人にはとても太刀打ちできないとあきらめ、
ウルトラマンが戦ってくれればいいなどと言い始めるのですが、

それはまるで
有事には米軍に出動してもらって
守ってもらえばいいと言っている今の日本みたい
だと思いました。

ウルトラマンはあえて自分を犠牲にすることで
地球人たちのあきらめない気持ちを引き出すことに成功しましたね。

最後は自分たちでがんばるんだという
メッセージだったのかなと感じました。

これがサブタイトルにある「そして、友情。
地球人と宇宙人の友情ものがたりなんでしょうね。

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