高齢者雇用について考える

60代夫婦のイメージ写真定年後だって働きたい

わたしは60歳で定年しました。
継続雇用ということで1年契約で65歳までは働けますが、
その後のことは決まっていません。

私としては70歳ぐらいまでは何らかの形で収入を得たいと考えています。

アンケートによると、
65歳まで働きたいという人は約半数
75歳まで働きたい人が約3割
80歳過ぎて働きたい人も1割程度はいるそうです。

就業率についても
64歳までの就業率は約7割
69歳までの就業率が約5割はいるそうです。

先日テレビで雇用問題を扱っていました。
どこの企業が求人しても「人が集まらない」のだそうです。
働きたい高齢者はいるのに「人が集まらない」?

 

つまり、企業は若い労働力が欲しいのであって、
定年後の人は必要ないと考えているわけです。

その理由の1番が「何となく」。
次が「体力的なもの」「労働時間」「すぐやめる」など。

理由のトップに理由がないなんて、何てことでしょうか。。。。

高齢者を雇用するという発想そのものがないということらしいです。

いや、ちょっと待ってよ。そこら中に労働力余ってるじゃん。
選り好みしてる場合じゃないんじゃないの?

 

確かに高齢になると体力は低下し、1日8時間・20日の長時間労働などは
難しいかもしれません。

 

高齢者側から見ても、体力を求められても困るし、
フルタイム労働まではやりたいとは思わない人が多いかもしれませんね。

普通の基準で雇用募集しているうちは、このミスマッチは解消しない気がします。

 

ところが、ある企業(お食事処チェーン)では、
最初は仕方なくだそうですが高齢者を雇用してみたところ、
その高齢者が「キビキビと働き、若い人よりも気が利いて評判が良い
というアンケート結果がでたそうです。

もちろん、労働時間を調整したり、やるべき仕事の内容を工夫したりして
働きやすい環境を整えた上です。
それ以来、積極的に高齢者雇用を推進しているとのこと。

 

そうなんです。
視点を変えれば、高齢者の方が社会経験が豊富で、
若い人のように社会人マナーから教えなければならないということはない。

それまでの社会人経験を活かしてお客様サービスもできるし、
職場に馴染むことも十分可能。

 

なるほどと思いました。

 

多くの一般的な企業では新卒などの若手を雇用し、1から教育します。
業務以前に社会人としての基礎から教えなければならないケースも多々あり。
最初の3年ぐらいは教育コストがかかるので、3年ぐらいで辞められると
元がとれないそうです。
また多くの場合、総合職というかいろいろと多岐にわたる仕事をさせるのが前提です。
これではいろいろやらされる若手も大変でしょう。

 

人手不足というとすぐに「機械化」「IT化」推進を思い浮かべてしまいます。

 

そこで考え方を変えて、業務内容を分解して
高齢者でもできる」「短時間でできる」「教育に時間がかからない
ものを抽出し、高齢者雇用に活かせばいいと思うんです。

 

これを導入すれば、
「体力が必要」「若者でないとできない」「長期にわたる業務」
などを若手に与えることで、全体的な業務改善につながるし、
人手不足も解消するのではないでしょうか。

 

まさにWIN-WINだと思いますが、どうですかね?

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