ロッキー4をシルベスター・スタローンが再構築した作品
「ロッキーVSドラゴ」がいよいよ8月に日本で公開されます。
ロッキー4(1985年)
ロッキー4は1985年全米公開された映画です。
この時期は現ロシアがまだソ連でゴルバチョフ大統領だった頃で、
ゴルバチョフのそっくりさんも出演しました。
対戦相手はロシアの殺人マシーン、ドラゴを
ドルフ・ラングレンが演じました。
彼にとってはこれが出世作になりましたね。
当時は私も熱くなってロッキー4を観ました。
当時のアメリカの世相を反映したストーリーは
もちろん面白かったのですが、
1人のボクサー、ロッキーに
感情移入しきれなかった記憶があります。
同年「ランボー怒りの脱出」も公開されましたが、
こちらもロシアの悪いやつをやっつける展開でしたから
「スタローンはアメリカの世相を反映するのが好きなんだな~」
ぐらいに思っていました。
ですが、ロッキーもランボーも第一作を見ていればわかるように
本来のスタローンは1人の人間を描くのが好きな人だと思います。
ロッキー4ではロッキーはもちろん、
宿敵ドラゴの人間の深堀りができていなかったように思います。

Sylvester Stallone.”The Expendables 3″-Premiere in Köln.
だからスタローンも消化不良だったんだろうと感じます。
今回は未公開シーンをたくさん盛り込んで再構築したそうですから
どんな作品になるか楽しみではあります。
ロッキーVSドラゴ 展開予想
ストーリーに大きな変化があるわけではないでしょう。
私の勝手な予想としては、
前作では悪役色が強かったドラゴの人となりが描き切れていなかった
単なるマシンではなく、感情を持った1人のアスリートだと思うので、
その辺の人物描写に時間を割くのではないかと思います。

『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』(C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
ロッキーにしても最終シーンに
観客であるロシア国民にメッセージを伝えるのが
とってつけたような感じになっていましたから、
そこに至るまでの感情変化やドラゴとの関係性や
試合中の館客たちの感情変化を深堀りしてくれると
ぐっとドラマに深みが出るのではないかと思います。
さて、37年たって再構築された「ロッキーVSドラゴ」。
スタローンはどのような作品に仕上げてくれているでしょうか。
今から楽しみです♪
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