『45歳定年制』?進む、人材の新陳代謝により中高年の収入は厳しくなる。これからどうすべきか

60代夫婦のイメージ写真定年後だって働きたい

『45歳定年制』? 進む、人材の新陳代謝
という記事がネットにでていました。

9月に開催された「経済同友会・夏季セミナー」で
経営者たちが議論した席で
サントリーホールディングス社長
45歳定年制度をぶち上げたという内容です。

「日本が三流国に落ちていかないようにどう変わるべきか」
というテーマで議論が行われたとの事。

サントリーホールディングスの新浪社長が
成長産業への人材移動の必要性、企業の新陳代謝を高める必要性を強調。

その中で定年を45歳にして、
個人は会社に頼らない仕組みが必要だと発言したそうです。

まあ、企業からしてみれば
中高年は給料が高く、若いころより頭の回転が遅く
体力的にもあまり動けない。
若い社員頭が柔らかくキビキビ動けるし、
給料も安くていいという判断はするだろうなと思います。

頭が痛い

東武百貨店では6月に40歳から64歳の750人に対して
希望退職を呼び掛けたら約4分の1が応じたとのこと。
4分の1といえば約190人。

これを多いととるか少ないととるか。

定年を早めたり、早期退職を進めたり、
この流れでいけば当然40代、50代の転職が増えるわけですが、
この年齢で転職して、はたして職はあるのでしょうか。

私の経験で言えば、40歳を過ぎてからの転職
募集そのものが少ないです。
また、転職した場合、年収が下がることが多いです。

国は法律で民間企業に65歳まで定年延長を決め、
60歳定年後も再雇用ができるように体制をつくったはずです。

国民の長寿化が進み、年金の仕組みが崩れつつある現代、
1人当たりの年金支給額を減らしつつ、年収が減る分
みんなに少しでも長く働いてもらって年収減を補填させる。

同時に働く高齢者から税金を獲ろうという政策ですね。

でも企業の本音は結局これ。国の思惑とはまったくの逆。
定年を下げて中高年に去ってほしいだけでなく、
定年を迎えた人たちには一刻も早くいなくなってほしいわけです。

中高年

今はリクナビなどで中高年対象転職を受け入れているようですが、
今後そういった市場は広がるんでしょうかね?
そもそも中高年は必要ないと言ってる企業が
中高年を雇うなんてことがあるんでしょうかね?

ごくごく一部の優秀な中高年は別として、
多くの中高年には
給料安くてよけりゃ使ってやるという風に
どんどんなっていくんじゃないでしょうか。

いまだって世界的に見れば賃金の低い日本ですが、
日本ってつくづく人を安く使おうとするお国柄だなと思います。

45歳定年でも何でもいいですが、
この議論をする前に日本の賃金ベースを上げる努力と同時に
同一労働・同一賃金」を実現してほしいと思います。
それだったら年齢関係ないですもんね。

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