コロナの蔓延は経済に打撃を与えているのは毎日のニュースで伝えられているが、実は大学生にも大きな打撃を与えているのを知っているだろうか。
昔と違って今は国立大学でも年間50万円以上、私立大学に至っては最低でも年間100万円以上の授業料がかかる。
半年で50万円超。
しかも、学生の3割程度が奨学金を利用しているんだ。
昨日のニュースでインタビューに答えていた学生は50万円の支払いのうち、
30万円がバイト代
10万円が奨学金
10万円が親からの仕送り
ということなんだが、
コロナの影響でバイトが入らなくなったために学費が払えなくなって自主退学を検討しているんだそうだ。
最初は「親から借りれば?」 と思ったりもしたんだが、
その学生さんの場合、親は不足分を補填してくれないそうだ。
まあ、どの親御さんも決して多くない収入の中から生活費も仕送りしているわけで、それに加えて学費仕送りの増額というのはかなり苦しいのは想像できる。
ましてやそもそもが苦しい家計の場合、子供が私立大学に行くと決めた時点で学生本人がバイトで学費を払うことを条件にしたということもあるだろう。
国立大学に通わせていても当然だが、学費の高い私立大学では多くの学生が同じ状況になっているに違いない。
というわけで、このままでは学費が払えないという理由で退学せざるを得ない学生さんたちが続出する恐れがあるわけだ。
ニュースでは国庫でなんとかすべきだというような論調だったが、その中でいち早く動いた大学がある。
京都産業大学と立命館大学だ。
京産大が学生に一律5万円 1.4万人に計7億円 オンライン授業の通信料に
立命館、学生・生徒ら4万8580人への緊急支援策発表 総額25億円
学生一人につき京産大は5万円、立命館は3万円で、到底学費の補填にはならないんだが、立命館の場合インターネット環境など受講に必要な準備を進める費用を支援するほか、必要に応じてパソコンや、インターネットの高速接続に必要な中継器(ルーター)を無償で貸し出すなどの対応もやるらしい。
重要なのは大学が学生たちのために動いてくれたこと。
他の大学もぜひ追随してほしいし、政府もしっかりと対応してほしい。
コロナなんぞのために未来を担う若者たちの将来を奪わないでほしいものだ。
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