ボクは自他共に認める「テレビっ子」だ。
とにかくテレビが好き。
小さいころから暇さえあればテレビばっかり見ていた。
そのテレビっ子のボクの一番古い記憶にあるテレビ番組が「鉄人28号」。
放映が1963年からというからボクが1歳の頃に放送開始したことになる。
1歳ぐらいで記憶があるわけない?
それでも記憶にあるんだ。
「鉄人28号」の放送開始は確かに1963年で、wikipediaによると全84話放送されたというからほぼ丸2年間放送されたことになる。
放送終盤は3歳の計算だから記憶にあってもおかしくない。
実際ボクの本当に一番古い記憶は2歳の引っ越し作業中の記憶だ。
そんなこんなでとにかく一番テレビ番組で一番古い記憶は「鉄人28号」なわけで。
夜のビル街に表れる巨大な影。
子供ごころに、このシーンがなんともワクワク感をあおったものだ。
そして始まるノリのいい主題歌。
♪ あーる時は正義のミカタ ♪ あーる時は悪魔の手先
♪ 良いも悪いもリモコン次第
主題歌のこの歌詞が鉄人28号のコンセプトを明確に打ち出している。
無敵のロボット鉄人28号は正太郎少年があやつるリモコン1つで動くのだが、そのリモコンがひとたび悪の手に落ちてしまうと当然悪の手先に変わってしまうという、この危機感もドラマを盛り上げる要素だった。
どんな優れた科学技術もそれを利用する者の意思次第で薬にも毒にもなるという、当たり前だが重要な人類への警鐘を子供向けのアニメ(漫画)にしっかりと込めている。
鉄人28号はただの娯楽アニメなどではないのだ。
原作は今や「三国志」の方が有名な横山光輝。
いわゆるロボットアニメのはしりだ。
横山光輝の作品は何度もテレビ化されていて、その後も
・ジャイアント・ロボ
・伊賀の影丸
・仮面の忍者赤影
・バビル2世
・魔法使いサリー
・コメットさん
などは食い入るように見ていた記憶がある。
コミックは1956年に発表され、1960年には実写版ドラマなどもあったらしいが、さすがに生まれる前なので記憶にはない。
その後
テレビアニメ第2作 – 太陽の使者 鉄人28号(1980年)
テレビアニメ第3作 – 超電動ロボ 鉄人28号FX(1992年)
テレビアニメ第4作 – 鉄人28号 (2004年版アニメ)
実写映画版 – 鉄人28号 (2005年版映画)
劇場版アニメ – 鉄人28号 白昼の残月(2007年)
など、何度も映像化されるほどの名作なのだ。
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