昭和37年生まれの私が最初に見たスポ根アニメは「巨人の星」。
当時、スポーツ中継と言えば相撲、野球、プロレスがメインで、
これにボクシングが追随していたのですが、
実はボクシングよりもテレビ視聴率のいいスポーツがありました。
それが「キックボクシング」。
今は「ムエタイ」として皆が知るところですが、
当時は「キックボクシング」と呼んでいたんですね。
毎週「キィーック、ボクシーング!」の掛け声とともに始まる番組は
子供ごころに大興奮したものです。
キックボクシングの日本人スター選手がいて、その名も沢村忠。
あまりの人気にアニメ放送までできるほどでした。
アニメタイトルは「キックの鬼」。
沢村忠選手の必殺技「真空飛び膝蹴り」が見たくて必ずチェックしていました。
いまでいうメディアミックスの走りだとは思うんですが、
アニメもやる、キックボクシング中継もやる、ということで
毎週2番組を見ていたんです。
当然、当時の小学生は「真空飛び膝蹴りごっこ」で
真空飛び膝蹴りを再現するのにやっきになったほか、
オープニングに出てくる荒波の中でキック練習の代わりに
お風呂やプールでキック練習ごっこしたり、
通学途中の電柱に飛び蹴り練習ごっこなどに夢中になっていました。
ただ、アニメの真空飛び膝蹴りのような
長~い滞空時間はとても実現できませんでしたがね。(笑)
このように一時代を築いた沢村忠選手が
くしくもその代名詞となった「真空飛び膝蹴り」の多用で
ひざを故障して引退してしまったらしいと聞きました。
いまどうしてるのかな~?
なんて思っていたら、今年(2021年)の3月に亡くなっていたんですね。
こんな番組を見つけました。
【キックの鬼】沢村忠の真実
子供ごころに覚えているはずの記憶との違いや、
そのころは知らなかったキックボクシングの真実、
当時の大人の事情などがよくわかって感慨深いです。
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